Archive for Uncategorized

[今日描いた構造式] 多環式フェノール

有機合成化学協会誌の9月号から。

[J. Synth. Org. Chem Jpn. 2018, 76 (9), 874–884]
Chiral Vanadium Complex-catalyzed Enantioselective Oxidative Coupling Reactions (Sako, Makoto; Takizawa, Shinobu; Sasai, Hiroaki)
Web: http://dx.doi.org/10.5059/yukigoseikyokaishi.76.874

笹井先生@大阪大学。

光学活性バナジウム触媒下での多環式フェノール類のエナンチオ選択的酸化カップリングが紹介されています。

 

キーワード: ee (鏡像体過剰率); BINOL; QUINAP; TMEDAPivOH; TMSCl; THF; p-TsOH

 

あわせてどうぞ

[読みたい論文] イミン還元: LAHの触媒化をやりおった

[読みたい論文] 打倒HMPA

[読みたい論文] アリールてどっち?

[読みたい論文] 希土類で起こることはカルシウムでも起こる、のか?

[読みたい論文] u2価を3価を行ったり来たりあなたの心をk (以下略

[GAMESS] トリチウム水分子の構造最適化をしました。

特定の原子を同位体に置き換える方法を試しました。

ここ最近トリチウム水が話題になっているので、軽水(H2O)分子の水素原子を三重水素に置き換えたT2O、HOT分子の構造最適化をGAMESSで行いました。

まずはH2Oの構造最適化。入力ファイルの中身はこんな感じです。

$STATPT HSSEND=.TRUE. $ENDを入れて、構造最適化の後に振動解析を行います。分子構造がシンプルなので、振動数にマイナスの数値が出なければ、構造最適化は成功です。

次にT2Oの構造最適化用の入力ファイル。

$MASS AMASS(2)=3.0160492 $ENDを入れて、配置する2番目と3番目の原子(16行目と17行目)の質量を三重水素のものに指定します。

HOTの入力ファイルは省略します。

んで、結果。

 

まずは結合距離。

2つの原子間の結合距離は、H2OもHOTもT2Oも同じで、0.969 Å。GAMESSの計算は、原子の質量を考慮しないそうです。

ちなみに、3つの原子の結合角も同じで、103.6°。双極子モーメントの計算結果も、2.28 Dと、「計算上は」3分子とも同じ。

次に振動解析の結果から得られた、分子の運動の周波数(波数)。

上から、T2O、HOT、H2Oのものです。赤外吸収スペクトルの吸収波数と同じです。ただし、一般的に行った計算の条件下では実測値よりも高めの数値が出るようです。

(下のグラフ、横軸を揃えていないことにご注意ください。)

振動解析の結果から、まずは2つの原子の伸縮運動由来の波数。

振動モードはいろいろありますが数値だけ挙げると、

H2O: 3845, 3724
HOT: 3786, 2305
T2O: 2377, 2237
*単位はcm1。

「軽い」水素原子を持つH2Oの数値が、「重い」水素原子を持つT2Oのよりも高くなっています。HOTのは、H2OとT2Oの合の子のような値です。

次に、変角運動の振動数。

H2O: 1713
HOT: 1424
T2O: 1055
*単位はcm1。

H2O、HOT、T2Oの順に高くなっています。「重さ」が綺麗に反映されています。

 

キーワード: トリチウム水; HOT; OBT; 放射能

 

あわせてどうぞ

[水素水] H6Oが何色なのか計算してみた

[水素水] H6Oのエネルギー計算をやってみた

[水素水] これがH6Oの軌道図だ。想像図ではない。

[水素水] HnOがどのくらい不安定かたくさん計算しました

H4Oの構造が見つかった(ただしですね

[読みたい論文] イミン還元: LAHの触媒化をやりおった

 

いつかはこの組み合わせが、と思っていました。

Angew. Chem. Int. Ed. 2018, 57 (24), 7156–7160]
LiAlH4: From Stoichiometric Reduction to Imine Hydrogenation Catalysis (Elsen, Holger; Färber, Christian; Ballmann, Gerd; Harder, Sjoerd)
Web: https://doi.org/10.1002/anie.201803804

Wileyのサイトが更新されてからしばらくの間Angew. Chem. Int. Ed.のデータを収集していなかったのですが、先月から収集を再開しています。

なので最新の論文というわけではないのですが、こんなのを見つけました。

ついに、という感じです、LAHの触媒化。

GAに描かれたアルジミン、α-水素はないし窒素上にはtert-ブチル基ということで、基質限定的なのかなあと思い、Suppoting Informationを眺めましたが、収率云々は書かれてはいませんでした。

触媒サイクルにはリチウムもアルミニウムも関与しているようですが、そのあたりは論文本体に書かれているようなので、読みたい論文に追加です。DFT計算による考察もなされている模様。

 

キーワード: LAH

 

あわせてどうぞ

[読みたい論文] 打倒HMPA

[読みたい論文] アリールてどっち?

[読みたい論文] 希土類で起こることはカルシウムでも起こる、のか?

[読みたい論文] u2価を3価を行ったり来たりあなたの心をk (以下略

[読みたい論文] てっちゃんでC-H結合活性化

[KALDI] 汁なし台湾ラーメン

画像はありませんが、サラダと一緒に。

先日KALDIで見かけて買った汁なし台湾ラーメン。ようやく食べる機会を得ました。

外観。見えにくいですが、湯切り口のシールと蓋が同化しています。熱湯4分。

原材料表示。

417キロカロリー。

カップの中身を取り出しました。スープと火薬、麺。

麺とかやくの入ったカップにお湯を入れます。

お湯を捨てた後。

液体スープを入ます。

混ぜるとこんな感じ。

台湾まぜそばってこんな味だったかな?

それはさておき、辛くてうまいです。汁なしの台湾ラーメンと言われれば、確かにそんな気もします。

印象が強かったのが麺。もっちりしてます。

あわせてどうそ

Sopa de Ajo(ソパ・デ・アホ)ラーメンを食べましたヽ(´ー`)ノ

【カップ麺】 SHRIMP CREAMY TOM YUM

H6O4+イオンの構造を最適化したらこうなった

どうしてこうなった

H6O4+イオンの構造を無理くり最適化しました。 今ではクラシックなB3LYP/6-31G(d)で。 初期構造。 最適化を開始すると、水素原子(というか水素イオンか?)が離れ始め…   酸素とくっつく水素が3つ、離れていく水素が3つ… どんどん離れていく水素… ん? 最終的にこうなります。

水素、見えません。

どうしてこうなった。

最適化されていく動画、上げときます。

宇宙のビッグバンです。

あわせてどうぞ

H4O分子の構造を最適化したらこうなった

H4O2+イオンの構造を最適化した

H2O分子の構造を最適化した

H3O+イオンの構造を最適化した