[今日描いた構造式] 2-phenyl-4,5,6,7-tetrahydro-1,3-oxazepine

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Posted: December 20, 2018

[J. Am. Chem. Soc. 2018, 140 (50), 17404−17408] The Elusive Seven-Membered Cyclic Imino Ether Tetrahydrooxazepine (Verbraeken, Bart; Hullaert, Jan; van Guyse, Joachim; Van Hecke, Kristof; Winne, Johan; Hoogenboom, Richard)

環状イミノエーテルの開環重合に関する論文です。具体的には5〜7員環のものについてですね。


環状イミノエーテルの環のサイズが反応性に大きく影響するという内容のようです。これだけだとインパクトがどうかなぁという感じですが、7員環のものの開環重合まだやられていないとか、7員環の環状イミノエーテルのNMRスペクトルの文献値が別の物↓のだったとか、色々盛り沢山な予感が、要旨から読めて来ます。


奥が深そうなので、読みたい論文に追加です。

ところで私、要旨にring-opening polymerizationと書いてあったので、素でこれ↓と勘違いしていました。これはring-opening metathesis polymerizationでした。


論文中の重合はこっち↓ですね。この論文ではカチオン重合について検討しているようです。


Keywords: cationic ring-opening polymerization; 2-phenyl-4,5,6,7-tetrahydro-1,3-oxazepine; 2-phenyl-5,6-dihydro-4H-1,3-oxazine; 2-phenyl-2-oxazoline; phenyl(1-pyrrolidinyl)methanone; ring-opening metathesis polymerization

この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

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