[今日描いた構造式] tris(2,6-difluorophenyl)borane

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Posted: January 10, 2019

[J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (1), 159−162] Frustrated Lewis Pair Catalyzed Hydrogenation of Amides: Halides as Active Lewis Base in the Metal-Free Hydrogen Activation (Sitte, Nikolai; Bursch, Markus; Grimme, Stefan; Paradies, Jan)

トリアリールボランを触媒前駆体として使う、アミドの脱酸素/水素化に関する論文です。金属を使わないというのが論文の売りのようです。要旨ではアミンが生成するような表現がされていますが、Supporting Informationを見ると、アミンの塩酸塩として単離・構造確認をしているようで、塩酸塩の塩素原子が何由来なのか、個人的には気になるところです。シュウ酸ジクロリド由来か、後処理で使った薬品からか?ですね。


反応機構の中で重要な役割をすると想像されるfrustrated Lewis pair (FLP)が具体的に何なのか、それが水素とどう反応していくのかは論文本体を見ないとわかりません。既知であるアミドとシュウ酸ジクロリドの反応から得られるものとトリアリールボランを混ぜて得られる物の情報を得るのがよくある手段と思うのですが、Supporting Informationにどストレートな記述は見当たらず、代わりに類似のイミダゾリウム塩とトリアリールボランを重水素(D2)存在下で反応させたものをNMR測定した記述があリ、間接的な手法での考察がなされているのかと思ったりしています(H−Dが生成)。


本文中での反応機構の議論がどのようなものなのか、ですね。そんなわけで、読みたい論文に追加です。

Keywords: tris(2,6-difluorophenyl)borane; frustrated Lewis pair; oxalyl chloride

この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
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