[読みたい論文] 硫黄でカルボン酸が6量化

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Posted: February 6, 2019

[Org. Lett. 2019, 21 (1), 279−282] Sulfur-Promoted Decarboxylative Sulfurative Hexamerization of Phenylacetic Acids: Direct Approach to Hexabenzylidyne Tetrasulfides (Nguyen, Thanh Binh; Retailleau, Pascal)

事情によりフェニルなんとか類とはここでは書きません。

2-アリール酢酸と硫黄の反応。カルボン酸が6量化して、標題の化合物が生成します。反応の過程で2-アリール酢酸のカルボキシル基が脱離、さらには2-アリール酢酸のメチレン炭素に結合している水素も失われてしまっています。Graphical Abstractに書かれているものを少しいじったのが、下のスキーム(とあえて言います)です。


スキーム中のNMPはN-メチルピペリジン、DMSOはジメチルスルホキシドです。


生成物の構造は美しいのですが、この反応、一体何が起こっているのでしょうか。単純に2-アリール酢酸と硫黄だけが反応していると考えると、多分、硫黄が足りないです。そしてスキーム中のNMPとDMSOのモル比が具体的に記述されている点。色々謎です。論文本体をきちんと読まなければ、反応の全貌は掴めそうにありません。

反応機構がどうなってるのか知りたいので、読みたい論文に追加です。

Keywords: N-methylpiperidine; dimethyl sulfoxide

この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

きょうのどうぶつ

近所の川で見かけたヌートリア。

 

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