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4価のパラジウムが反応機構の中に出てきた昔を思い出した
[J. Am. Chem. Soc. 2016, 138 (13), 4290−4293]
Accessing Pincer Bis(carbene) Ni(IV) Complexes from Ni(II) via Halogen and Halogen Surrogates (Martinez, Gabriel Espinosa; Ocampo, Cristian; Park, Yun Ji; Fout, Alison R.)
Web: http://dx.doi.org/10.1021/jacs.5b12827
Graphical Abstractお借りしますね。
1990年代半ばに異常原子価を取り扱う科研費の大きなプロジェクトがあったのを思い出しました。
このニッケル錯体、ちょっと疑問に思ってます。
この論文では2価の錯体を臭素で酸化してるのですが、4価と記述しているNiの原子価は2のままで、臭素分子の成れの果てが臭素アニオン2つではなくて、臭素アニオン1つと臭素カチオン1つなのではないか、と。
その可能性、論文に記述してあると思うんですよね。
疑問を解消したいので、読みたい論文に追加です。