[読みたい論文] 金属のサイズと触媒活性と

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Posted: March 16, 2016
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この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

ガドリニウムあるかな?

[Macromolecules 2016, 49 (5), 1582−1589]

Ligand Induced Steric Crowding in Rare Earth Metal−Mediated Group Transfer Polymerization of Vinylphosphonates: Does Enthalpy Matter? (Soller, Benedikt S.; Sun, Qian; Salzinger, Stephan; Jandl, Christian; Pönthig, Alexander; Rieger, Bernhard)

Web: http://dx.doi.org/10.1021/acs.macromol.5b01937

Graphical Abstractお借りしますね。

シクロペンタジエニルランタノイド錯体を触媒とする、ビニルホスホネートの重合。ランタノイド金属のサイズが触媒活性と関係があるというおはなし。

ランタノイド収縮、ね。

金属サイズが大きいサマリウムの方が、サイズの小さいイットリウムより触媒活性(というか、重合速度ね)が高いらしいです。サイズが小さいイットリウムの場合、シクロペンタジエン環がモノマやポリマーと近すぎて邪魔っけ、ということかな。

金属の種類3つだけでこのストーリなの、いいんかなとは思いますが、錯体合成の難しさを考えると、しょうがないのかも。

ただ、ガドリウムだけは試して欲しかった。ガドリニウム・ブレイク。

読みたい論文に追加です。

 

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