[読みたい論文] ホウ素系強力スーパールイス酸

Viewed: 22:25:37 in December 11, 2019

Posted: July 6, 2017
WordPressの記事をアーカイブ化したものです。

この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

とにかくフッ素をつけまくればいい気もします。

つけまくるのが大変なのでしょうが。

[Angew. Chem. Int. Ed. 2017, 56 (29), 8578−8582]Tris(perfluorotolyl)borane-A Boron Lewis Superacid (Körte, Leif A.; Schwabedissen, Jan; Soffner, Marcel; Blomeyer, Sebastian; Reuter, Christian G.; Vishnevskiy, Yury V.; Neumann, Beate; Stammler, Hans-Georg; Mitzel, Norbert W.)

Web:https://doi.org/10.1002/anie.201704097

Graphical Abstractお借りしますね。

tris(pentafluorophenyl)borane (TFPB, BCF) 系ルイス酸に関する論文のようです。BCF系ルイス酸、有機反応のルイス酸触媒として使う例がたくさんあるようです。著者も、SciFinderで検索したらめっちゃヒットしたと言っています。あと、重合反応にも使われてるようで。

この論文で報告しているのは、tris[tetrafluoro-4-(trifluoromethyl)phenyl]borane (BTolF)。Grignard反応剤とCu(I)から作ったものとBBr3を反応させて作るのだとか。有機リチウムとBBr3からではダメっぽい。精製は昇華。

BTolF単独できちんと単離、構造解析までできたというのが、この論文の売りなのでしょうか。読みたい論文に追加です。ルイス酸の評価もしているようです。トリオルガノボラン系では最も強力なのだとか。

金井先生@東大の論文が引用されています。

 

あわせてどうぞ

アーカイブ化したWordPress記事
よく読まれている記事をアーカイブ化しました。

[読みたい論文] ヒドロシリル化&脱水素ヒドロシリル化
これ、環状にはならないのかなぁ

[読みたい論文] ポリマー側鎖をエステル交換
19F NMRは測定していないのでしょうか。

2019年7月12日のコンテンツから
まとめました。CHCl3の怪。

2019年9月26日のコンテンツから
まとめました。塊魂的不斉反応。

2019年9月10日のコンテンツから
まとめました。C1化学。

2019年9月12日のコンテンツから
まとめたした。ホスフィン酸のTsuji-Trost型不斉反応。

2019年3月13日のコンテンツから
まとめました。

2019年7月26日のコンテンツから
まとめました。光と有機触媒で二酸化炭素を固定

2019年3月18日のコンテンツから
スズメのジャンプ。

2019年8月8日のコンテンツから
まとめました。含BNπ共役系。