[読みたい論文] 1価アルミニウムが炭素−窒素二重結合をぶった切る

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Posted: July 7, 2017
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この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

炭素-窒素二重結合は、多分カルシウム金属でもぶった切れます。

イッテルビウム金属でぶった切るのは、私が確認しました。

[J. Am. Chem. Soc. 2017, 139 (26), 8804−8807]
Oxidative Cleavage of the C=N Bond on Al(I) (Chu, Terry; Vyboishchikov, Sergei F.; Gabidullin, Bulat M.; Nikonov, Georgii I.)
Web:https://doi.org/10.1021/jacs.7b04841

Graphical Abstractお借りしますね。

1価のアルミニウムとDMIの酸素原子が窒素原子(N-トリルイミド基)に置き換わったやつが反応して、炭素-窒素二重結合が還元的に切断され、3価のアルミニウムアミドが生成するという論文のようです。んで、DMI何やらの片割れがN-ヘテロサイクルカルベンとなってアルミニウムに配位している、と。

出発の1価のアルミニウムの合成法もGA記載の反応の機構も気になるのですが、Supporting Informationだけでは全く推測できず。論文本体を読む必要がありそうです。

著者はアルミナアザシクロプロパン(でいいかな、3員環のやつ)やイミド(GAの下の)を経由した機構について考察している模様。計算してます。

アルミナアザシクロプロパンかぁ、懐かしいねえ。

そんなわけで、読みたい論文に追加です。

 

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