[読みたい論文] ランタノイドはズルズルパンツ

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Posted: December 26, 2015
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この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

Sbsk先生だったかSsi先生だったか、どなたかがおっしゃっていました。

「ランタノイドはズルズルパンツ」

[Polyhedron 2016, 103A (2), 44−50]
Synthesis and structure of nitrile-solvated rare earth metallocene cations [Cp2Ln(NCR)3][BPh4] (Cp = C5Me5, C5H4SiMe3; R = Me, tBu, Ph)(Corbey, Jordan F.; Woen, David H.; Ziller, Joseph W.; Evans, William J.)
Web:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0277538715004945

Graphical Abstractお借りしますね。

でっかいペンタメチルシクロペンタジエニル配位子が2つもついているにも関わらず、アセトニトリル3分子が配位できるという、ランタノイドの大らかさ。

イオン半径がでっかいんですよね。でっかいペンタメチルシクロペンタジエニル配位子とかをつけていないと、配位場の制御が難しい。

配位場の制御が難しいので、触媒反応、特に不斉反応が難しい。その難しさを表したのが、タイトルにある言葉だったかと。

d-ブロック遷移金属錯体とはまた異なる取り扱いの難しさが、ランタノイド錯体にはありますね。

読みたい論文に追加です。

 

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