[読みたい論文] 基質の沙汰もアニオン次第

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Posted: January 25, 2016
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この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

これは予期せぬ反応だったのではなかろうか。

[Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55 (5), 1864−1867]
Reductive Amination/Cyclization of Keto Acids Using a Hydrosilane for Selective Production of Lactams versus Cyclic Amines by Switching of the Indium Catalyst (Ogiwara, Yohei; Uchiyama, Takuya; Sakai, Norio)
Web:https://doi.org/10.1002/anie.201509465

Graphical Abstractお借りしますね。


インジウム触媒とヒドロシランの存在下でケト酸とアミンから、ラクタムか環状アミンのどちらかが生成。

インジウム触媒のアニオンが酢酸イオンであればラクタム、ヨウ化物イオンであれば環状アミンとなるそうです。

一粒で二度美味しい的で、いいですね。

これ、アニオンで触媒活性を制御してるということなんでしょうね。酢酸インジウムであればラクタム止まりで、ヨウ化インジウムはもっと触媒活性が高いので、さらに反応が進んで環状アミンに。脱酸素が起こるかどうか、なんでしょうね。

…と、Supporting Informationを見ると、なるほど。ヒドロシランのモル比も重要な要素なのですね。確かにそうです。

読みたい論文に追加です。

 

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