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[読みたい論文] ユウロピウム(II)の発光色て青系だよね

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Posted: June 19, 2017
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この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

しかしでっかい平面配位子ですね。

ランタノイドの長いイオン半径をうまく使っているのでしょうね。

[Chem. Commun. 2017, 53 (49), 6557−6560]
A designer ligand field for blue-green luminescence of organoeuropium(ii) sandwich complexes with cyclononatetraenyl ligands (Kawasaki, Kenshiro; Sugiyama, Rion; Tsuji, Takashi; Iwasa, Takeshi; Tsunoyama, Hironori; Mizuhata, Yoshiyuki; Tokitoh, Norihiro; Nakajima, Atsushi)
Web: https://doi.org/10.1039/C7CC03045B

Graphical Abstractお借りしますね。


要旨を見る限り、(C9H9)2Euの合成とその発光特性について記述されているようです。

合成法はアニオン交換。THF中でKC9H9とEuI2から。KC9H9はTHF中で金属カリウムと9-メトキシビシクロ[6.1.0]ノナトリエンから。

X-rayでも構造を決めている模様。挾み角(だったかな?)は180.0º、つまり、2つのC9H9配位子は平行。

ぱっと見よくわからなかったのが、GAにある[Li(C8H8)]2Euの発光色。これって3価のユウロピウムの発光色と近いなぁと、Supplementary informationを眺めると納得しました。スペクトル幅が広い。配位子由来の発光だったのですね。3価のユウロピウムの発光であれば、スペクトル幅は狭いんです。

(C9H9)2Euの発光が配位子由来のものなのか、ユウロピウム(II)由来のものなのか、これはぱっと見よくわからないですね。ユウロピウム(II)のものよりも長波長寄りではありますが。(C9H9)2Baとの比較が気になるところです。

そんなわけで、読みたい論文に追加です。

 

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