Archive|Nanoniele|MakiokaFufudo

 

[読みたい論文] アンモニウム塩とGrignard反応剤: バックサイドアタック

Viewed: 05:08:45 in January 30, 2020

Posted: June 29, 2017
WordPressの記事をアーカイブ化しました。

この記事を書いた人
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

Cu(I)とGrignard反応剤の組み合わせ、懐かしい。

触媒反応であるのがまたすごい。

[J. Am. Chem. Soc. 2017, 139 (25), 8448−8451]
Regio- and Stereospecific Copper-Catalyzed Substitution Reaction of Propargylic Ammonium Salts with Aryl Grignard Reagents (Guisán-Ceinos, Manuel; Marín-Heras, Victor; Tortosa, Mariola)
Web: https://doi.org/10.1021/jacs.7b05273

Graphical Abstractお借りしますね。


Cu(I)触媒存在下での、プロパルギルアミン塩とGrignard反応剤(ArMgBr)の反応について、書かれているようです。

反応させるプロパルギルアミン塩のプロパルギル炭素に光学中心があって、そのプロパルギル炭素とAr炭素が結合するのですが、窒素原子がある側とは逆の方から結合が選択的に形成する、と。

考えられる望まない反応としては、eeの低下を招くもの、三重結合の炭素とAr炭素の結合形成、R1またはR2の水素の引き抜き(脱離反応)でしょうか。そういった反応をうまく押さえてあるのが、この論文の売りなのでしょう。

気になるのはやはり反応機構。Cu(I)とGrignard反応剤からアート型錯体が形成されるのか、形成されるとすればどのような触媒サイクルとなるのか、ですね。

そんなわけで、読みたい論文に追加です。

 

あわせてどうぞ

アーカイブ化したWordPress記事
よく読まれている記事をアーカイブ化しました。

[読みたい論文] Beletskaya先生。
Beletskaya先生とは2、3回お会いしたことあります。

[読みたい論文] ジシラメタラサイクルの化学
ヒドロシランはケイ素源として使ってこそ。

[読みたい論文] リリースされた方が偉い?
すんませんガイコツに惹かれました。

[読みたい論文] トリフルオロメチル化: ニトロアルケンから
トリフルオロメチル源が気になります。

[読みたい論文] COのところだけかえときますね。
重水素交換反応は奥が深い。

[読みたい論文] タミー林先生
やめなさい怒られます > タイトル

[読みたい論文] 酸化して還元して形式的に求核置換
まどろっこしい感じもするのですが。

[読みたい論文] エノラートの酸化カップリング
私の卒論の内容と関連していたりします。

[読みたい論文] チタンウレタン
触媒として回せたらいいんですけどね。

[読みたい論文] ユウロピウム(II)の発光色て青系だよね
しかしでっかい平面配位子ですね。