Viewed: 02:41:55 in July 6, 2025
Keywords: annulation; 1,4-benzoquinone; 3,4-dihydro-2H-pyran; HFIP; TBAOTf; TFE; Kita, Yasuyuki; 有機化学; ブログ
[3 + 2] Coupling of Quinone Monoacetals with Vinyl Ethers Effected by Tetrabutylammonium Triflate: Regiocontrolled Synthesis of 2-Oxygenated Dihydrobenzofurans (Kamitanaka, Tohru; Tsunoda, Yusuke; Fujita, Yuriko; Dohi, Toshifumi; Kita, Yasuyuki)
![]() |
基質はベンゾキノンの片方のC=Oの部分がジアルキルアセタールとなった化合物、そしてビニルエーテルです。Graphical Abstractでは環状ビニルエーテルの反応が描かれていますが、「環状」でなくても良さそうですし、さらにはビニルエーテルでなくてアルケンでも反応は進む模様。
要はベンゾキノン側のアセタール部分の炭素-酸素結合をを酸触媒で切断して炭素陽イオンを発生、共鳴の極限構造のひとつとして描かれる炭素陽イオンとビニルエーテルの電子豊富な方のアルケン炭素が結合、結果発生するビニルエーテルの「もう一方」のアルケン由来の炭素陽イオンとベンゾキノンのC=O酸素が結合、と文字にするととてもややこしいですが、そういうことなのでしょう。
そういう視点でSupporting Informationを見ていくと、ありました。cis/trans構造のビニルエーテルの混合物の反応。ビニルエーテルのcis/trans比と生成物のcis/transが異なっています。つまりこの反応での[3+2]環化付加が協奏的にではなく段階的に進んでいる、と(そんな気がします)。正確なところを本文を読んで知りたいところです。
![]() |
計算終わりました
注目のWebコンテンツ
New 10 terms (December 7, 2021)
(Nanoniele)
http://nanoniele.blogspot.com/...
細胞がグルコース代謝量を制御する巧妙な仕組み -細胞中のATP濃度に依存した酵素活性の新たな制御機構の解明-
(理化学研究所)
https://www.riken.jp/press/202...
NY原油、上値重く 「オミクロン株」警戒が圧迫
(日刊工業新聞)
https://www.nikkan.co.jp/artic...
アブラムシを引き寄せ,翅を生やして自らを運ばせるRNAがいた!~植物ウイルスに寄生するY-サテライトRNA分子の驚くべき生き残り戦略の解明~
(北海道大学)
https://www.hokudai.ac.jp/news...
力を受けると蛍光性分子を放出する有機過酸化物
(Chem-Station)
https://www.chem-station.com/c...
細胞外乳酸バイオセンサーの開発
(東京大学)
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja...
発達障害の関連遺伝子の欠損で網膜・視覚機能が変化 ~発達障害において感覚の過敏や鈍麻が生じるメカニズムの解明に貢献~
(科学技術振興機構)
https://www.jst.go.jp/pr/annou...
氷表面における異常に低い赤外光吸収効率の発見: 宇宙の氷の表面構造の理解へ前進
(東京大学)
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/in...
カメラ映像のみで経路を自律走行するロボット車両を開発 カメラの映像から特定の物体位置を認識し,自律走行する無人車両
(佐賀大学)
https://www.saga-u.ac.jp/koho/...
Beyond 5G時代に向けた、新しい光ネットワーク運用コンセプト実験に成功-超多並列光伝送時代をみすえた、故障予測に基づく自律的な耐障害性向上運用に前進-
(慶應義塾大学)
https://www.keio.ac.jp/ja/pres...
地下深部の割れ目の水の流れやすさに関わる法則性を発見 -地層処分における地下調査の効率性の向上などに役立つ新知見-
(日本原子力研究開発機構)
https://www.jaea.go.jp/02/pres...
「原腸形成による人体の構築に関する考察」が Science 誌に掲載されました
(熊本大学)
https://www.kumamoto-u.ac.jp/d...
太陽系の近くに低日射の小型系外惑星を発見
(東京大学)
https://www.u-tokyo.ac.jp/focu...
発達障害の関連遺伝子の欠損で網膜・視覚機能が変化 発達障害において感覚の過敏や鈍麻が生じるメカニズムの解明に貢献
(大阪大学)
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja...
「誰を見てどう動いたか」理論とデータから推定できる機械学習技術を開発!~生物集団の移動軌跡から相互作用の規則を学習~
(九州大学)
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/4...
「誰を見てどう動いたか」 理論とデータから推定できる機械学習技術を開発! ~生物集団の移動軌跡から相互作用の規則を学習~
(名古屋大学)
https://www.nagoya-u.ac.jp/abo...
超深海の変質したマントル岩石の内部で炭素を含む海水が循環していることを明らかに
(名古屋大学)
https://www.nagoya-u.ac.jp/abo...
動くサイン「ダイナミック・サイン」の一般的要求事項をISO規格として発行 -新しい情報提示技術の国際標準化を日本主導で推進-
(産業技術総合研究所)
https://www.aist.go.jp/aist_j/...
あえて何も言わない「不作為の嘘」には子どもも寛容になりやすい!
(神戸大学)
https://www.kobe-u.ac.jp/resea...
ネフローゼ症候群の新しい治療標的(FKBP12)を同定-タクロリムスの新規薬効機序を解明-
(新潟大学)
https://www.niigata-u.ac.jp/ne...
世界初 キラル超原子価臭素化合物の開発に成功!-不斉有機触媒の設計に新たな可能性-
(千葉大学)
https://www.chiba-u.ac.jp/othe...
生理活性脂質であるプロスタノイドが膀胱収縮活動を増強するメカニズムを解明 —プロスタノイドTP受容体と複数のCa2+チャネルは過活動膀胱治療の新たなターゲットとなる可能性がある—
(東邦大学)
https://www.toho-u.ac.jp/press...
メタ解析によって酸化ストレスと低酸素刺激の共通因子を同定
(広島大学)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/...
発生期の免疫細胞の移動経路がゼブラフィッシュの網膜で明らかに
(沖縄科学技術大学院大学)
https://www.oist.jp/ja/news-ce...
ウイルスによる細胞のストレス応答抑制機構の解明 -ウイルスタンパク質による神経保護治療の可能性を探る-
(理化学研究所)
https://www.riken.jp/press/202...
琉球国絵図・倭寇図巻のデジタルアーカイブをHPより公開
(東京大学)
https://www.u-tokyo.ac.jp/focu...