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Keywords: Fe; carbon-carbon bond formation; visible light photoredox catalysis; Renaud, Jean-Luc; Poater, Albert; 有機化学; ブログ
Blue-Light-Induced Iron-Catalyzed α-Alkylation of Ketones (Abdallah, Marie-Samira; Joly, Nicolas; Gaillard, Sylvain; Poater, Albert; Renaud, Jean-Luc)
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鉄触媒下でメチルケトンのα位にアルキル基を導入。アルキル源はアルコール。
アルコールからアルキルカチオンのようなものを発生させてエノール化したメチルケトンと反応させるのが常套手段ですが、その「アルキルカチオンのようなもの」をどうやって発生させるかが鍵になるのでしょうね。この論文の反応もそうですが、その発生法の一つが酸化(脱水素)によるアルデヒドの発生。アルデヒドさえ発生させることができれば、あとは教科書によく載っているアルドール縮合と脱水によりα,β–不飽和ケトンとその水素化により、ターゲットのアルキルケトンができる、そんなカラクリなのでしょう。
んでα,β–不飽和ケトンの水素化、水素源はアルコールをアルデヒドに変換した際に出てきた水素を使うのが最もイージーで、水素の授受が効率よくできる触媒の設計が重要で、その候補の一つがこの論文にある鉄触媒ということかと。
なので、鉄触媒が水素をどう授受していくのかがどうしても気になります。鉄も青色光照射からラジカル反応をどうしてもイメージしてしまいます。ラジカル反応なのか、そしてそうであれば難しいラジカル反応をどうコントロールしているのか、いろいろ知りたいので、読みたい論文に追加しました。
計算終わりました
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