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Keywords: B; donor-acceptor; TADF; Adachi, Yohei; Ohshita, Joji
Photophysical properties of donor–acceptor antiaromatic organoboron compounds based on dithienodiborinines (Adachi, Yohei; Hasegawa, Takumi; Ohshita, Joji)
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ベンゼン環の1,4–位の炭素原子がホウ素原子に置き換わり、2,3–位と5,6–位の炭素原子がそれぞれチオフェン環の構成原子であるπ共役化合物の合成と物性。2つのホウ素原子にはo,o′–ジメチル–p–ジメチルアミノフェニル基が結合しています。
Chem. Lett.を購読していない私がWebサイトから得られる情報はタイトルとGraphical Abstractと要旨テキスト。Supporting Informationがあれば合成法や分子構造などの情報を得ることができるのですが、このサイトだと、どこにあるのだろう…。
というわけでTOCだけからの判断と妄想になりますが、分子の中心部分(6員環のところ)が電子不足、外側の5員環のところが電子豊富なπ共役系、ということなのでしょう。12員環のπ電子数は12(=反芳香族性)でいいでしょうか。ホウ素原子に結合しているベンゼン環もジメチルアミノ基のおかげで電子豊富なのですが、メチル基が立体的に邪魔なために、12員環の平面に対しては下の構造(ねじくれっぷりを大袈裟にモデリングしました)のようにベンゼン環が「立っている」と想像します。
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光物性については、熱活性化型遅延蛍光(TADF)が観測されると要旨にあり、ホウ素原子に結合しているアリール基が関わっていると妄想しています。
そんなわけで、妄想通りなのか確かめたくて、読みたい論文に追加しました。
関連の情報がないかと研究グループのWebサイト見たけどまだだった(執筆時)。
もしかしてメチル基ない版で超分(自粛)
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