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Keywords: DIPEA; DMSO; three-component coupling; S; thiourea; Melchiorre, Paolo
Photochemical Synthesis of Thioesters from Aryl Halides and Carboxylic Acids (Wu, Shuo; Melchiorre, Paolo)
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N,N–ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)存在下及び(ピーク波長ベースで言えば)紫光照射下での、チオ尿素とカルボン酸とハロゲン化アリールの反応。アリールチオエステルが生成物。チオエステルの硫黄源はチオ尿素から溶媒のジメチルスルホキシドからではない…はず。
反応の過程でどの化合物が光励起されるのかが気になりました。チオ尿素のチオカルボニル基かカルボン酸のカルボキシル基かハロゲン化アリールのアリール基、もしくはハロ基か。Graphical Abstractにはチオ尿素が光励起されて還元力を持ちようになる旨描かれています。その後ハロゲン化アリールと反応してS–アリールイミニウム塩になってカルボン酸という流れのようです。
カルボン酸のどっちの酸素原子が生成物のカルボニル酸素になるのでしょうか。C=OのなのかOHのなのかなのですが、そもそもカルボキシル基の2つの酸素原子は区別ができませんから、考えても仕方ないのかもしれませんが。あと、DIPEA、こいつの役割は?単純に塩基なのか、光増感剤としてもなのか。そしてチオ尿素、簡単に光励起されてビラジカル様になれるのかな、確かにカルボニル基とは違ってπ共役が難しのですが。
そんなわけで反応機構の諸々を知りたく、読みたい論文に追加しました。
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