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Keywords: hydroarylation; carbon–carbon bond formation; visible light photoredox catalysis; transition metal free; Sasidhar, B. S.
A selective photoinduced radical O-alkenylation of phenols and naphthols with terminal alkynes (Praveen Kumar, V.; Athira, C. S.; Mohan, B.; Priya, S.; Sasidhar, B. S.)
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ピリリウム塩を触媒とする、フェノール(ナフトールと言った方がいいかもしれない)類とアルキンの反応。フェノールのオルト位の炭素原子と、末端アルキンだと内部の方の炭素原子が結合した、o–アルケニルフェノールが生成します。位置選択性に関しては、プロトン酸やルイス酸触媒下での反応と同じ、か。反応を見て頭に浮かんだのがフォトレジスト(多分関係ない)
反応のセールスポイントになりそうなもののひとつが、金属触媒を使用する必要がないこと。とはいえプロトン酸触媒下での反応がすでにありますし、安価で安全な金属塩を触媒とする例もあるでしょうから、それは少し押しが弱い。もうひとつの候補が反応がラジカル的であること。酸や金属を使うものとは異なる、反応の適用範囲が期待できそう。
んでそのラジカル機構、Supporting Informationに目をやるとラジカル捕捉剤下での反応の結果があり、フェノールが捕捉剤と結合した化合物が検出できた云々と書かれていました。ということは、アリールラジカルがアルケンを攻撃する?だとすると反応の位置選択性は…大丈夫かな。
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