Viewed: 07:33:20 in July 4, 2025
Keywords: annulation; PIFA; TFE; oxidative cyclization; Ngamnithiporn, Aurapat
Synthesis of Isoquinoline N-Oxides via Hypervalent Iodine-Mediated Oxidative Cyclization of Ketoximes with Alkenes (Ngamnithiporn, Aurapat; Chuentragool, Padon; Punnita, Supakarn; Thitseesaeng, Wachirawit; Sirichai, Teesuda; Harada, Shinji; Nemoto, Tetsuhiro; Ploypradith, Poonsakdi; Ruchirawat, Somsak)
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ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン酸化剤による、アルケニル基とケトオキシム(ケトキシムとも)部位を持つアレーンの環化。キノリン–N–オキシド化合物が生成します。アルケニル基の炭素に結合している水素原子とケトオキシムのOH水素が脱離した格好。反応に際して遷移金属などの触媒が不要であることが、反応のセールスポイントである模様。
Graphical Abstractにはキノリン骨格ができる旨描かれていますが、5員環のイソインドールなど、基質によっては異なる骨格を持つ化合物が生成するようです。また、アルケニル基ではなくアリル基がベンゼン環に結合している気質の場合には、下の反応スキームのように7員環骨格のものができるのだとか。
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J. Org. Chem.といえばフルペーパーが掲載されているわけですが、ページのサイズがレターを掲載するOrg. Lett.と大差なくなってきているような気がします。Supporting Informationも大きな違いがない印象。新奇で速報性があれば後者なのでしょうが、J. Org. Chem.に投稿するメリットって、どうなんだろう。
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