窒素かリンか。
(July 29, 2022)
Keywords: Ni; tetrahydropyran; Mg; BINAP; Jarvo, Elizabeth R.; 有機化学; ブログ
Ligand-Based Control of Nickel Catalysts: Switching Chemoselectivity from One-Electron to Two-Electron Pathways in Competing Reactions of 4-Halotetrahydropyrans (Thane, Taylor A.; Jarvo, Elizabeth R.)
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テトラヒドロピランの酸素原子から最も遠い炭素原子とハロゲン原子が結合している化合物の、ニッケル触媒下での反応。聖生物は環サイズが小さくなったシクロプロパン化合物か、単純に脱ハロ水素化されたテトラヒドロピラン化合物。
これら2つのタイプの化合物の生成が、反応条件、具体的にはニッケル金属と共に使用される配位子の種類により制御できるというのが、この論文のセールスポイントのようで、より具体的には、リン系配位子を使うとシクロプロパン化合物、窒素系のだと脱ハロ水素化物の模様。
具体的にどんな配位子なのかとSupporting Informationを見ましたが…ようわかりませんでした。リン系の方はBINAPのラセミ混合物のようですが、窒素系のは、IndaBox。Box系配位子の構造であることは間違いなさそうですが、Indaってなんだろう。
そんなわけで、具体的な配位子の構造を知りたいので、読みたい論文に追加しました。
あと反応機構。下のような中間体を経由するらしいのですが、リンと窒素の違いがどこに現れるのだろう。
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