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ちょっとしたことで反応が変わってくる、それがσ結合メタセシス。
Transition-Metal-Mediated Germanium-Fluorine Activation: Inverse Electron Flow in σ-Bond Metathesis (Kameo, Hajime; Ikeda, Koki; Bourissou, Didier; Sakaki, Shigeyoshi; Takemoto, Shin; Nakazawa, Hiroshi; Matsuzaka, Hiroyuki)
Web:http://dx.doi.org/10.1021/acs.organomet.5b01000
Graphical Abstractお借りしますね。
イリジウム金属もσ結合メタセシスやるんですね。
イリジウムヒドリド錯体とフルオロフェニルシラン又はフルオロフェニルゲルマンの反応。
結果としてどちらもイリジウムピンサー錯体が生成するのですが、前者だとベンゼンも生成(つまりフッ素が残る)、後者だとフッ化水素も生成(フェニル基が残る)。
この違いは多分ケイ素(又はゲルマニウム)−フッ素結合と多分ケイ素(又はゲルマニウム)−炭素結合のバランスもあるんだろうし、四中心繊維状態のサイズの差も聞いてるんじゃないかなぁ。
その辺りのこと知りたいので、読みたい論文に追加です。