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photoluminescence (PL)
 

 

- アミノ化と脱水素。 -

(January 15, 2025)

読みたい論文シリーズ− 2025年1Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します。読んでないので時々間違えます(2025年1〜13月)。

 

Keywords: Pd; Buchwald–Hartwig amination; BODIPY; BINAP; photoluminescence; fluorescence; Werz, Daniel B.

Phenylazo-BODIPYs: Direct Access via Pd-Catalysis (Röttger, Sebastian H.; Birk, Anjuli J.; Butschke, Burkhard; Jones, Peter G.; Werz, Daniel B.)
Synlett 2025, 36 (02), 137–140
URL (Doi): 10.1055/a-2301-2854

 


π共役系の構築に関する論文のようです。

 

パラジウム触媒下での、クロロBODIPYとアリールヒドラジンの反応。Buchwald–Hartwigアミノ化と脱水素が進行し、アリールアゾBODIPY化合物が生成します。BINAPにはR体とS体があり、この論文の反応ではラセミ混合物が使われています。エナンチオ選択性が問われない合成ですのでより安価なラセミ混合物でいいのか、片方の鏡像体のみでは反応が進まないのか、気になるところではあります。

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[読みたい論文] ホウ素と窒素を分子間でくっつけるπ共役化合物のペア
会合で物性が変化。
Chem. Eur. J. 2024, 30 (27), e202400320.
[読みたい論文] カルベンが配向基として機能するアレーンとアルキンの反応
イミダゾリウムイオンが復活。
Org. Lett. 2024, 26 (15), 2965–2970.
[読みたい論文] 単体セレンを使った環化でπ共役系を構築します
物性評価は。
Chem. Commun. 2024, 60 (28), 3786–3789.
[読みたい論文] 側鎖にフェノチアジン骨格を持つポリアセチレンを作りました
始まりはアリールボロン酸。
Angew. Chem. Int. Ed. 2024, 63 (4), e202316246.
[読みたい論文] ヒドロアリール化とアリール転位でπ共役を一気に拡げます
他の経路がないかしばらく悩む。
Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62 (49), e202311123.
[読みたい論文] ホウ素原子8個と窒素原子12個を含むπ共役化合物
描く私も意地になる。
J. Am. Chem. Soc. 2023, 145 (21), 11504–11511.
[読みたい論文] ホウ素原子と窒素原子が2個ずつ入ったπ共役化合物を合成します
ホウ素-窒素-窒素-ホウ素。
Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62 (15), e202300785.
[読みたい論文] 亜硝酸イオンを補足してお知らせしてくれるπ共役化合物
気になる消光メカニズム。
J. Am. Chem. Soc. 2023, 145 (5), 2745–2749.
 
 
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上の化学平衡について、ΔG値からAとBの濃度比を計算します。
(※有効数字は考慮しません)
ΔG =
Temp = K