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1-chloromethyl-4-fluoro-1,4-diazoniabicyclo[2.2.2]octane bis(tetrafluoroborate) (Selectfluor)
 

 

- 遷移金属不要。 -

(June 13, 2025)

読みたい論文シリーズ− 2025年2Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します。読んでないので時々間違えます(2025年4〜6月)。

 

Keywords: ring opening; Selectfluor; collidine; late-stage functionalization; transition metal free; dehydrofluorination; Zincke reaction; ANRORC; McNally, Andrew

3-Selective Pyridine Fluorination via Zincke Imine Intermediates (Hart, Marie A.; Uhlenbruck, Benjamin J. H.; Levy, Jeffrey N.; McNally, Andrew)
J. Am. Chem. Soc. 2025, 147 (22), 18406–18411.
URL (Doi): 10.1021/jacs.5c03091 


脱水素フッ素化に関する論文のようです。

November 22, 2024
[読みたい論文] ピリジン環の3–位の炭素原子にフッ素原子をくっつけます
芳香族性を壊して戻す。
J. Am. Chem. Soc. 2024, 146 (45), 30758–30763.

 

ピリジン環の開裂によるZinckeイミンを合成中間体とする、ピリジン環のフルオロ基の導入。選択的にピリジン環の3–位にフルオロ基が導入できることと、導入の際に遷移金属触媒を使用する必要がなく合成終盤での官能基変換に向いていることが、この論文の反応のセールスポイントの模様。

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[読みたい論文] ピリジン環の3–位の炭素原子にフッ素原子をくっつけます
芳香族性を壊して戻す。
J. Am. Chem. Soc. 2024, 146 (45), 30758–30763.
[読みたい論文] ヨードニウム塩経由でアルキンのヒドロフルオロ化
σからπへ。
J. Am. Chem. Soc. 2024, 146 (23), 15672–15680.
[読みたい論文] 炭素-水素結合を切断してアジド基をくっつけます
アダマンタンなどに有効。
Chem. Commun. 2024, 60 (27), 3705–3708.
[読みたい論文] ヨウ素触媒でアルケンにフッ素原子をくっつけます
カチオンとして親電子付加。
Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62 (1), e202214906.
[読みたい論文] 二酸化炭素が脱離するもしないも溶媒次第
電子移動か水素移動か。
Org. Lett. 2022, 24 (29), 5376–5380.
[読みたい論文] 光学活性有機ヨウ素触媒でアルケンを不斉ジフルオロ化します
形式的にはフッ素分子の付加。
Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60 (12), 6430−6434.
 
 
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J. Org. Chem. 2025, 90 (24), 8429–8433.
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Angew. Chem. Int. Ed. 2025, 64 (25), e202501586.
 
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上の化学平衡について、ΔG値からAとBの濃度比を計算します。
(※有効数字は考慮しません)
ΔG =
Temp = K
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