[読みたい論文] フラストレイティド ルイスペアでイミンの水素化
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Posted: April 8, 2016
WordPressの記事をアーカイブ化したものです。
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。
専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。
frustrated Lewis pairの日本語訳でもちっとスマートなのないかなぁ。
かといってFLPとしちゃうのもね。
[
Organometallics 2016,
35 (6), 847−850]
Zirconium-Catalyzed Imine Hydrogenation via a Frustrated Lewis Pair Mechanism (Flynn, Stephanie R.; Metters, Owen J.; Manners, Ian; Wass, Duncan F.)
Web:
10.1021/acs.organomet.6b00027
Graphical Abstractお借りしますね。

イミンの水素化自体は目新しいものではないのでしょうが、温和な条件下で効率良く反応が進行するのと、触媒がfrustrated Lewis pairであることが目新しい、といったところでしょうか。
触媒についてはいろいろ試してるみたいで、ジルコニウム(Zr)にくっついてるシクロペンタジエン骨格の置換基次第で反応の進み具合が違うとのこと。
Cp*だと反応が進まないと要旨にはありますが、このCp*は”ペンタメチル”シクロペンタジエニルなのでしょうか。
論文本体を読まないとわからないこと、たくさんありそうです。
読みたい論文に追加です。
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