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Posted: July 5, 2017
WordPressの記事をアーカイブ化しました。
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。
専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。
個人的には、です、もちろん。
[
Polym. Chem. 2017,
8 (26), 3858−3861]
Anionic polymerization of ethyl acrylate initiated by tetrabutylammonium azide: direct synthesis of end-clickable polyacrylate (Kataoka, Yuki; Kohsaka, Yasuhiro; Kitaura, Takehiro; Domae, Shogo; Ishihara, Shoya; Kitayama, Tatsuki)
Web:
10.1039/C7PY00560A
Graphical Abstractお借りしますね。
著者の一人である
髙坂泰弘先生のブログにも、論文の解説があります。
私個人が先入観なしに要旨を見た限りでは、アンモニウムアジド塩をアニオン重合の開始剤として使えますよという内容のようです。アジド基を重合末端に入れる(= 残せる)のがこの論文の売りといったところでしょうか。山本尚先生的なアルキルアルミニウムジフェノキシド添加剤。
入ったアジド基を、アルキンと反応させた例もあるようです。
重合末端のアジド基をどのように確認したのかですが、Supporting Informationを見る限り、赤外吸収と、アルキンと反応させたものNMRからのようです。アジド末端ポリマーそのもののNMRスペクトルもあります。
重合のリビング性等も知りたいので、読みたい論文に追加です。総説ね。
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