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hydrogen atom transfer reaction (HATR)
 

 

- 色々入ってる。 -

(June 1, 2023)

読みたい論文シリーズ− 2023年2Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します。読んでないので時々間違えます(2023年4〜6月)。

 

Keywords: Ni; hydrogen atom transfer reaction; Stanley, Levi M.

Nickel-Catalyzed Isomerization of Homoallylic Alcohols (Youmans, Dustin D.; Tran, Hai N.; Stanley, Levi M.)
Org. Lett. 2023, 25 (19), 3559–3563.
URL (Doi): 10.1021/acs.orglett.3c01201

 


水素移動反応に関する論文のようです。

December 27, 2022
[読みたい論文] 分子中のアシル基を移動させてγ–アミノケトン化合物にします
尿素かカルバミン酸だったらもっと良かったか。
Org. Lett. 2022, 24 (49), 8959–8963.

 

ニッケル触媒下でのホモアリルアルコールの異性化。アリルアルコールが異性化する例は見たことがありますが、ホモアリルアルコールの場合はどうだったかな。

反応自体はシンプルで、触媒と溶媒さえあればいいんじゃないかと思ってGraphical Abstract中の反応スキームを見ると…色々入っています。フッ化セシウムとシクロヘキセン。それぞれの役割が何なのかを知りたくてSupporting Informationを見ました。フッ化セシウムは遷移金属触媒下の反応では発生した酸を細くするための塩基として働くケースが目立ちますが、この論文の反応ではどうなんでしょうね。塩基自体が必須なのは様々な実験結果からわかります。一方シクロヘキセン、単純にニッケル配位子として機能しているのか、水素受容体としてなのか。重水素化されたシクロヘキセンを使った実験の結果があるようですが、さて(ネタバレ防止)。

そんなわけで、フッ化セシウムとシクロヘキセンが反応にどう関わるかを知りたく、読みたい論文に追加しました。あと、反応条件の最適化に関してやってることが面白そう。

Chain walkingしてるのかな。

(続きを読む)

 

 
 
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上の化学平衡について、ΔG値からAとBの濃度比を計算します。
(※有効数字は考慮しません)
ΔG =
Temp = K
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