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trifluoromethanesulfonyloxy (OTf)
 

 

- カルボニル酸素のアシスト。 -

(December 24, 2024)

読みたい論文シリーズ− 2024年4Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します。読んでないので時々間違えます(2024年10〜12月)。

 

Keywords: OTf; Lewis acid; Nu; carbon–carbon bond formation; Hosomi–Sakurai reaction; Mukaiyama; Woerpel, K. A.

Diastereoselective Substitution Reactions of Acyclic Acetals Controlled by Remote Participation of an Acyloxy Group (Luu, Khoi B.; Ramdular, Amanda; Finkelstein, Eli; Shtukenberg, Alexander G.; Woerpel, K. A.)
Org. Lett. 2024, 26 (49), 10470–10474
URL (Doi): 10.1021/acs.orglett.4c03766

 


今年最後の「読みたい論文」です。来年は1月6日からスタートします。

立体選択的炭素-炭素結合形成に関する論文のようです。

July 7, 2021
[読みたい論文] コバルト触媒を使ってアルケンから有機過酸化物を作ります
ヒドロシリル化とTamao酸化の組み合わせか。
Org. Lett. 2021, 23 (13), 5002−5006.

 

トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(触媒量ではなさそう)存在下での、末端にアシロキシ基があるアセタールと炭素求核剤の反応。論文のタイトルなどではアセタール置換とありますが、個人的には櫻井・細見反応や向山型アルドール反応のアセタール版とした方が理解しやすい。

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[読みたい論文] 環化付加: アラインじゃなくてカルベンだった
脱カルボニルか脱炭酸か。
Org. Lett. 2021, 23 (19), 7376−7380.
[読みたい論文]ベンザイン化合物にアミノ基とハロ基をくっつける
協奏的か段階的か。
Org. Lett. 2024, 26 (36), 7530–7534.
[読みたい論文] ホウ素とケイ素が勝負するクロスカップリング
鍵は親酸素性か。
Chem. Commun. 2024, 60 (50), 6379–6382.
[読みたい論文] ベンザインがピナコールボランの環構造に割り込みます
みんなフッ素に甘い。
J. Am. Chem. Soc. 2024, 146 (3), 1765–1770.
[読みたい論文] ベンザイン経由でチオカルバミン酸エステルを作ります
三成分カップリング。
Org. Lett. 2021, 23 (23), 9083−9088.
[読みたい論文] シリルトリフラート以外ありえないシリルトリフラート
押せば低配位数、引っ張れば高配位数。
Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60 (24), 13656−13660.
[読みたい論文] テトラインの一発4閉環反応
始まりはSuzuki−Miyauraカップリング。
Org. Lett. 2019, 21 (21), 8652−8656.
[読みたい論文] Friedel–Cratfs型反応で芳香環と窒素原子をつなぎます
窒素陽イオンのようなものをどう発生させるか。
Org. Lett. 2021, 23 (3), 1422−1426.
 
 
 
ovotransferrin (oTF)
 
 
 
 
trifluoromethanesulfonate (OTf)
 
 
 
 
organic thin film (OTF)
 
 
 
 
optical transfer function (OTF)
 
 
 
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上の化学平衡について、ΔG値からAとBの濃度比を計算します。
(※有効数字は考慮しません)
ΔG =
Temp = K