Archive|Nanoniele|MakiokaFufudo

 

可視光酸化還元触媒でベンゼン環にカルボキシル基を導入します。

Viewed: 02:42:34 in July 6, 2025

Posted: June 26, 2019

Carboxylation of Aryl Triflates with CO2 Merging Palladium and Visible-Light-Photoredox Catalysts (Bhunia, Samir; Das, Pritha; Nandi, Shantanu; Jana, Ranjan)

Keywords: carbon dioxide; visible light photoredox catalysis; Pd; Ir; N,N-diisopropylethylamine; 2-phenylpyridine; 4,4'-di-tert-butyl-2,2′-bipyridine; tetrabutylammonium bromide; N,N-dimethylacetamide; Davephos; Jana, Ranjan

キーワードがたくさんあります。


可視光酸化還元触媒下でのアリールトリフラートと二酸化炭素の反応について報告している論文のようです。こちらの論文ではアルケニルトリフラートについても検討を行なっていますが、この論文ではアリールトリフラートのみの検討ということかなと、Supporting Informationを読んでいくと、アルケニルトリフラートの反応例もありました。

ホスフィン配位子が異なりますが、ここまで反応系が似ているのには驚きました。生成物はエステルなどへの変換は行なっていないようです。

この論文の特徴をよくよく知りたいので、読みたい論文に追加です。天然物寄りの化合物を扱っているとか、脱炭酸反応で発生した二酸化炭素を使うとか色々やっているようですね。

以下配位子の構造。ppyはアニオン配位子。


この記事を書いた人

「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

 

2008年はこんな年

人名反応など
Markó−Lam脱酸素化
ノーベル化学賞
緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と開発
(Osamu Shimomura, Martin Lee Chalfie, Roger Yonchien Tsien)
できごと
UCLAでtert-BuLi発火による事故
リーマンショックに伴う予算措置
原油先物相場が初の100ドル台に
中国製餃子による食中毒
taspo導入
「そばにいるね」(青山テルマ feat.SoulJa)
英ノーザン・ロック国有化
「愛をこめて花束を」(Superfly)
「ROOKIES」放送(TBS)
Twitter日本語版スタート
Facebook日本語版スタート
赤坂サカスオープン
初の一般向け緊急地震速報
「ももいろクローバー」初披露
「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」
「キセキ」(GReeeeN)
四川大地震
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」(アンジェラ・アキ)
「夏目友人帳」放送開始
ユーロ相場が1ユーロ=169.93円と歴代最安値
「おくりびと」放映
「崖の上のポニョ」放映
リーマン・ブラザーズ経営破綻
松下電器産業が社名を「パナソニック株式会社」に変更
「グ〜!」(エド・はるみ)
日経平均平成最安値

 

きょうのどうぶつ

ここの画像を使用しています。

この顔で早朝の我が家の庭を支配する朝青龍ことクロ1号。

 

計算終わりました

 

あわせてどうぞ

2019年の記事一覧
お仕事関係の記事のリストです(2019年)。

読みたい論文シリーズ − 2019年2Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します(2019年4〜6月)。

 

可視光酸化還元触媒でベンゼン環やアルケンにカルボキシル基を導入します。
努力と根性の跡。
Org. Lett. 2019, 21 (12), 4486−4489.

[読みたい論文] 眼に優しそうなアルキンの臭化水素付加反応
反応剤は少なくとも3つに分解します。
Org. Lett. 2019, 21 (12), 4531−4534.

[読みたい論文] ニオブ触媒下で塩化アルキルをアルカンにします
ヒドロデハロゲネーション。
Chem. Commun. 2019, 55 (50), 7247−7250.

[読みたい論文] ジメトキシシランのどっちかのメトキシ基の方と反応します。
不斉中心のあるリチウムとの反応です。
Chem. Commun. 2019, 55 (48), 6882−6885.

[読みたい論文] タングステン酸塩触媒と光でC−H結合を活性化します。
タングステン酸てどこに効くんだろ。
Org. Lett. 2019, 21 (11), 4271−4274.

[読みたい論文] ガリウムアート化合物の合成と応用
新手の水素水かと思ったがそんなわけはなかった。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (26), 8938−8942.

[読みたい論文] 分子触媒下でのα,β-不飽和エステルの還元的Claisen転位
リンとホウ素の仁義なき戦い。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (26), 8893−8897.

[読みたい論文] 炭酸メチルナトリウムをC1源として使って非対称ケトンを合成します
二酸化炭素でもいいかなとは思いましたが。
Org. Lett. 2019, 21 (11), 3882−3885.

[読みたい論文] α,β-不飽和ケトンの定電流電解
やんわりと還元します。
Chem. Commun. 2019, 55 (47), 6731−6734.

[読みたい論文] ニッケル触媒下でのアレーンのペルフルオロアルキル化
C−H結合活性化の様式が気になります。
Chem. Commun. 2019, 55 (47), 6723−6726.

 

注目のWebコンテンツ

金沢市の高校で捉えた放射線バーストで雷発生の瞬間に迫る
(北海道大学)
https://www.hokudai.ac.jp/news...

金沢市の高校で捉えた放射線バーストで雷発生の瞬間に迫る
(理化学研究所)
http://www.riken.jp/pr/press/2...

発生期の大脳で分化細胞と未分化細胞の移動開始をもたらす共通の分子を明らかに −「大脳のシワ」形成に貢献する外側放射状グリアはどのように誕生するか−
(理化学研究所)
http://www.riken.jp/pr/press/2...

金沢市の高校で捉えた放射線バーストで雷発生の瞬間に迫る
(京都大学)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/re...

極薄超伝導体において揺らぎから生じる特殊な金属相を観測 微弱磁場が微細超伝導体に与える影響を解明
(東京工業大学)
https://www.titech.ac.jp/news/...

神経変性疾患の発症機構理解に光! ―細胞をタンパク質の凝集から守る新しい仕組みを解明―
(東北大学)
https://www.tohoku.ac.jp/japan...

環境振動発電素子の広帯域化に成功 〜エネルギーハーベスティングへの応用に期待〜
(JST)
https://www.jst.go.jp/pr/annou...

第2回テラワットワークショップの成果、Science誌に論文掲載−世界の太陽光発電普及速度の目安や、乗り越えるべき課題を提示−
(産業技術総合研究所)
https://www.aist.go.jp/aist_j/...

G20
(ある女性研究者の日記)
https://sunnily.exblog.jp/3066...


学問・科学ランキング 科学ランキング 自然科学ランキング 化学ランキング