[水素水] HnOがどのくらい不安定かたくさん計算しました
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Posted: May 29, 2016
WordPressの記事をアーカイブ化したものです。
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。
専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。
【おことわり】この記事や私に関連する商標や肩書き・経歴などを商いに利用することはおやめください。

n=16のまで計算しました。
DFT計算の初期構造(分子力場計算で最適化した、グラフの中の青い背景の図)とDFT最適化構造(
n=2以外、どのケースも構造が壊れて水分子と水素分子になりました)について、GAMESSでギブス自由エネルギーをそれぞれ算出し、その差を出しました(ΔG。ΔΔGとしたほうがいいのなぁ)。
簡単に言えば、ΔGが大きいほどH
nOはより不安定。
n=2の水分子以外は全て、初期構造の方がエネルギー的に不利。安定に存在し得ないというのはこれまでの幾つかの計算で明らかになっていますが、
nの増大とともにΔGも大きくなる傾向にあります。
n=14のと
n=12の差が小さいのは、水素原子同士で結合ができるくらいに、水素原子がぎゅうぎゅうに詰まってるからなんじゃないかなぁと勝手に思ってます。
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