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Posted: July 11, 2017
WordPressの記事をアーカイブ化しました。
「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。
専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。
挿入反応、どっちからどっちへ挿入と書くのが正しいのか、もうわからなくなりました。
というわけで、いい加減な記事の書き方になるかもしれません。
[
Org. Biomol. Chem. 2017,
15 (26), 5441−5456]
Recent progress in the catalytic carbene insertion reactions into the silicon-hydrogen bond (Keipour, Hoda; Carreras, Virginie; Ollevier, Thierry)
Web:
10.1039/C7OB00807D
Graphical Abstractお借りしますね。
金属触媒による、ヒドロシランとジアゾアルカンの反応について、最新の研究をまとめているようです。ジアゾアルカンと言っても、ツルッツルのやつだけじゃなくて、アルコキシカルボニル基などの官能基がついているものも、多分含まれます。
この一連の反応、単純な炭素-ケイ素結合形成も有用ですが、ジアゾアルカンや金属触媒をうまく設計することにより、ケイ素原子上に不斉中心を持たせることができるなど、様々な応用が可能です。
おそらく、光学活性ケイ素化合物についても、ある程度の割合で記述してあるのではないかと、勝手に推測しています。
そんなわけで、読みたい論文に追加です。論文というか、総説ですね。
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