Viewed: 08:04:23 in July 7, 2025
![]() |
集計のためにチェックした論文の総数は約12万。
まずはトップ3から。
2番目にシェアの高い雑誌が、Chem. Lett.でした。79.4%。日本化学会が発行する、大雑把にはBull. Chem. Soc. Jpnがフルペーパー、Chem. Lett.が速報という位置づけの学術雑誌が、他の学術雑誌よりもシェアが高いという、納得の結果です。
3番目はChem. Rec. (23.2%)。Wiley系の雑誌ですが、これも日本化学会と関連があります。
というわけで、トップ3は日本化学系の雑誌となりました。
「メジャーどころ」でのシェアについて
Nature Chemistryでは12.0%。Communications Chemistryが創刊された2018年にはどうなるか、気になるところです。
Angew. Chem. Int. Ed.でほぼ10%。同じくWiley系のChem. Eur. J.では10.5%。
J. Am. Chem. Soc.では9.9%。Chem. Commun. (9.9%)でもほぼ同じですね。
新興Chemでのシェアは7.5%。
有機化学系の雑誌では…
Tetrahedron系で、速報を掲載するTetrahedron Lett.でのシェアは12.1%。フルペーパーを掲載するTetrahedronでは11.0%と、Tetrahedron Lett.での値よりも低め。Tetrahedron: Asymmetry、10.1%と有終の美を飾りました。
アメリカ化学会が発行する伝統的なJ. Org. Chem.では10.5%と10%超え。同速報誌Org. Lett.では11%台(11.7%)。Tetrahedron系と同様、速報誌の方が、シェアが高くなっています。
欧州系のEur. J. Org. Chem.では8.3%、Org. Biomol. Chem.が7.3%と米国系よりも低いです。
集計データについて
データの正確性には正直自信はありませんが、データを活用いただけましたら幸いです(データを利用した際には、URLなどのクレジット表示をお願いします)。
2017年の集計が終わりましたので、データが揃った雑誌から、2018年の集計を始めたいと思います。