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[読みたい論文] Prof. Tilleyの研究範囲がさらに広まった模様

Viewed: 07:34:46 in July 11, 2025

Posted: July 14, 2017
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この記事を書いた人

「牧岡ふうふ堂」オーナー。博士(工学)。
酒都圏在住。
某地方の国立系工業大学でアシスタントをしていました。 専門は有機反応・金属錯体(主に希土類)・π共役系。
twitterアカウントは@makiokafufudo(お仕事用)、@ymakioka(個人用)です。

 

 

ヒドロアリール化にも。

私が関わったラボの研究範囲と重なりまくってます。

[ACS Catal. 2017, 7 (7), 4313−4322]
Olefin Hydroarylation Catalyzed by (pyridyl-indolate)Pt(II) Complexes: Catalytic Efficiencies and Mechanistic Aspects (Suslick, Benjamin A.; Liberman-Martin, Allegra L.; Wambach, Truman C.; Tilley, T. Don)
Web: 10.1021/acscatal.7b01560

Graphical Abstractお借りしますね。


Prof. Tilley。 ヒドロアリール化。

白金触媒によるエチレンのヒドロアリール化。ヒドロアリール化といえば、ルイス酸触媒を使ったFriedel-Crafts型のものがありますが、この論文のGAを見る限り、反応の形式が独特のものである可能性があるなと思いました。

触媒活性種の構造の中に、ベンゼン環の炭素-水素結合が切断されたものが含まれているのですよね。ただ、この触媒活性種の中のベンゼン環とエチレンが直接結合を作っていくのかは、論文本体を読まないとわからないようです。

Supporting Informationを読みました。白金錯体や配位子を多種類作っているようで、改めて、Prof. Tilleyのグループの実験量に感心しました。

そんなわけで、読みたい論文に追加です。

 

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