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読みたい論文シリーズ− 2019年3Q

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[化学] [ブログ]

[読みたい論文] リチウムフェノキシド触媒下で進むヒドロホウ素化
ホウ素−水素結合切断は最後までとっておく。
Chem. Commun. 2019, 55 (78), 11711−11714.

[読みたい論文] さっくり合成できるテトラシラシクロブタンジカチオン
綺麗な結晶の画像付き。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (38), 14987−14990.

[読みたい論文] 塊魂的なアルキルピリジンの不斉アルキル化反応
有機リチウムの会合が反応の鍵。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (38), 15024−15028.

[読みたい論文] ホウ素触媒下でのカルボン酸のα-アミノ化
フリーのカルボン酸とDIADから。
Org. Lett. 2019, 21 (18), 7466−7469.

[読みたい論文] 色々選択的な酸化的アニリン−アニリンクロスカップリング
アルミナ担持パラジウム触媒下で進行します。
Org. Lett. 2019, 21 (18), 7279−7283.

[読みたい論文] なぜかラジカル反応で進行するアミド交換反応
KOtBuが絡むと色々ややこしい。
Org. Lett. 2019, 21 (17), 6690−6694.

[読みたい論文] N-ヘテロ環カルベン銅触媒下、Markovnikov付加で進行する不飽和炭化水素のヒドロホウ素化
無溶媒でもいけます。
Organometallics 2019, 38 (17), 3322−3326.

[読みたい論文] カルシウムカーバイドからメカノケミカルな手法でクムレンを合成します。
ぐりんぐりんやります。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (37), 12945−1294.

[読みたい論文] 官能基耐性の優れた有機金属試薬を探求すること数十年
おなじみProf. Knochelのお仕事です。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (37), 12898−12902.

[読みたい論文] 脱離基を工夫してイノラートを簡便に作れるようにします
これLDAでもいけるんじゃ?。
Org. Lett. 2019, 21 (17), 6585−6588.

[読みたい論文] Tsuji-Trost型反応でリン原子を不斉中心にします
速度論的光学分割ではなさそう。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (36), 14098−14103.

[読みたい論文] アリルスズのラジカル反応でエナミドを合成します
正直ラジカル反応は苦手です。
Org. Lett. 2019, 21 (17), 6589−6592.

[読みたい論文] 二酸化炭素をC1源にしてフッ化カルバモイルを合成します
DASTを使います。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (36), 12545−12548.

[読みたい論文] 3成分カップリング: ルイス塩基触媒下でのアルケンのスルフェノアセタール化
Prof. S. E. Denmark二連チャン。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (36), 12486−12490.

[読みたい論文] 3成分カップリング: ルイス塩基触媒下でのアルケンの不斉スルフェノアミノ化
セレンなのが気になります。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (35), 13767−13771.

[読みたい論文] Ni/Cu触媒下でのフッ化アロイル化合物からのアリールシラン合成
片割れの行方が気になる反応。
Chem. Commun. 2019, 55 (71), 10507−10510.

[読みたい論文] ベンゼンスルホン酸アミドのオルト位に直鎖アルキル基を導入します
直鎖というのが大事な気がする。
Chem. Commun. 2019, 55 (71), 10503−10506.

[読みたい論文] 電子の足りないリンが移動して3員環構造ができます
カルベンとかの教科書反応とは違う様式。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (34), 13336−13340.

[読みたい論文] スルホニウム塩で形式的芳香族求核置換反応
2つの異なる促進方法に共通点はあるのか?
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (34), 13346−13351.

[読みたい論文] 2種類のカルボン酸エステル「類」から非対称ケトンを合成します
でかいものにも試しています。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (35), 12081−12085.

[読みたい論文] 光照射で反応を変えるAu−Coナノ粒子触媒
タイトルでネタバレ。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (35), 12032−12036.

[読みたい論文] P(=O)N基を含むπ共役系の合成と光物性
溶けにくそうだなぁ。
Org. Lett. 2019, 21 (16), 6427−6431.

[読みたい論文] C−Hボリル化: 先住民と移住民
先住民は追い出されたわけではなかったが同化した。
Org. Lett. 2019, 21 (16), 6235−6240.

[読みたい論文] アリル鉛化合物: πかメタラサイクルかそれともσか?
アレンと鉛ヒドリドの反応。
Chem. Commun. 2019, 55 (69), 10238−10240.

[読みたい論文] マンガン触媒でカルバミン酸類とか水素還元します。
たぶん配位子のあの部分が重要。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (33), 12962−12966.

[読みたい論文] アリールアレンからインデン骨格を作ります。
ホウ素アタックが鍵です。
Chem. Commun. 2019, 55 (68), 10166−10169.

August 21, 2019
[読みたい論文] なんでそっちのC−H結合が活性化されるん?
2価パラジウムを使った反応です。
Chem. Commun. 2019, 55 (67), 9983−9986.

[読みたい論文] スズ−スズ三重結合が一気に切れたり繋がったりします。
切れた後のスズの多重度は?
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (32), 12527−12530.

[読みたい論文] 温和な条件下で進行するレゾルシノール類のKolbe−Schmitt反応
触媒反応ならなお良かった。
Chem. Commun. 2019, 55 (66), 9837−9840.

[読みたい論文] Pd触媒下でのα炭素上ニトロ基があるアリリックエステルの脱炭酸を伴う炭素−炭素結合形成反応でしかもエナンチオ選択的。
御大の名前入り論文。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (34), 11820−11825.

[読みたい論文] 触れられそうだけど触れられないアミーゴ!
限られた人だけが扱える有機金属化合物。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (34), 11695−11699.

[読みたい論文] うまくやれば白く光るヒドラゾン化合物
2つの発光バンドをどう制御するか。
Chem. Commun. 2019, 55 (64), 9551−9554.

[読みたい論文] アルデヒドからイミンにするのが無理っぽいのでアミドからにします
フッ素化合物の宿命。
Chem. Commun. 2019, 55 (64), 9436−9439.

[読みたい論文] 登場!ベリリウム−アルミニウム結合を持つ化合物
どう分極しているのでしょうか。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (33), 11459−11463.

[読みたい論文] ペリレン環の炭素原子を窒素原子かホウ素原子に置き換えます。
もう全部BとNにすればいいのに。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (33), 11379−11384.

[読みたい論文] ルテニウム触媒下、メタノールでアミドとかをメチル化します。
Ru触媒下。基質の酸性度次第。
Org. Lett. 2019, 21 (15), 5843−5847.

[読みたい論文] p-トルエンスルホン酸触媒「表に出てこい!」
二相系が副反応を抑制します。
Chem. Commun. 2019, 55 (63), 9267−9270.

[読みたい論文] アルデヒドとマロン酸モノエステルの脱炭酸縮合
触媒にモルホリンを採用した経緯が気になります。
Org. Lett. 2019, 21 (15), 6135−6139.

[読みたい論文] Pd触媒下でシリルエノラートをアリール化します
試薬が鬼のように入っとる。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (30), 11749−11753.

[読みたい論文] フルオロアレーンからスタートする手堅いインドール合成
窒素源はニトリル。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (32), 11033−11038.

[読みたい論文] 炭酸ビニレンとアリールボロン酸から2-アリールアセトアルデヒドを合成します
Ir触媒下での反応。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (32), 11054−11057.

[読みたい論文] 鉄ピンサー触媒がアレーンをボリル化します。
C−H結合活性化。ラジカル的ではなさそう。
Chem. Lett. 2019, 48 (8), 898−901.

[読みたい論文] 5価リンが中心にあるジカチオンの構造とルイス酸触媒としての機能−そこじゃない
手書きルパンの動画を思い出した。
Chem. Commun. 2019, 55 (61), 8971−8974.

[読みたい論文] 金属触媒を使わずにベンジル炭素−水素結合を活性化してカルボキシル基を導入します
この頃流行りのLED。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (29), 11393−11397.

[読みたい論文] 両者金属のルイスペア
果たして特有の反応性は見つかったのか。
Chem. Commun. 2019, 55 (59), 8812−8815.

[読みたい論文] 基質の立体が綺麗に反映されるFriedel−Crafts型アリル化反応
反応の「もう一つの」美しさ。
Chem. Commun. 2019, 55 (59), 8635−8638.

[読みたい論文] マグネシウムでベンゼン環C−Hをヒドロキシル化します
窒素原子がいい仕事をします。
Org. Lett. 2019, 21 (14), 5373−5377.

[読みたい論文] アルミニウムアニオンがベンゼンの炭素−炭素結合をぶった切ります
アニオンもカチオンもでっかい。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (28), 11000−11003.

[読みたい論文] 万能性を追求したアリール−アリールクロスカップリング
縁の下の塩化リチウムを再確認。
J. Am. Chem. Soc. 2019, 141 (28), 10978−10983.

[読みたい論文] N-ヘテロ環カルベンが結合したシリリウミリデンイオン
早口言葉の練習。
Dalton Trans. 2019, 48 (28), 10403−10406.

[読みたい論文] 高速室温重合でπ共役ポリマーを作ります
Pd(I)触媒を使います。
Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58 (30), 10179−10183.

[読みたい論文] そこらへんの水を食ってアルケンからオキサジアゾールノンを合成します
アルケンの炭素を1つ捨てます。
Org. Lett. 2019, 21 (13), 4966−4970.

[読みたい論文] π共役系の発光特性: クロロホルムの怪
CCl3と関係がありそうな。
Chem. Commun. 2019, 55 (57), 8242−8245.

[読みたい論文] 光学活性アミンの絶対配置と光学純度をシッフ塩基にして決めます
でっかいアルデヒドと反応させます。
Org. Biomol. Chem. 2019, 17 (27), 6699−6705.

[読みたい論文] ピロ亜硫酸カリウムを二酸化硫黄源にしてスルホンを合成します。
ハロゲン化アリールと、Pd触媒下で。
Chem. Lett. 2019, 48 (8), 760−763.

[読みたい論文] Diels−Alder反応: ホウ素原子一つでexo選択的に?
教科書的にはendo選択的なはずがどうしてこうなった
Org. Lett. 2019, 21 (13), 5068−5072.

[読みたい論文] ほぼ環状構造の超原子価ヨウ素化合物
3価化合物の合成。
Chem. Commun. 2019, 55 (55), 7998−8000.

[読みたい論文] 添加剤不要!パラジウム触媒下でのビアリール合成
配位子なしで勝負して欲しかった。
Org. Lett. 2019, 21 (12), 4734−4738.

[読みたい論文] 臭くないチオフェオール源をチオ尿素から作ります
昔チオフェノールの生で怒られたことあります。
Chem. Eur. J. 2019, 84 (37), 8903−8910.

描くのが大変なくらいでっかい環状ラクトンを作ります。
1箇所二重結合を入れとくのがいいのでしょうか。
J. Org. Chem. 2019, 84 (12), 8019−8026.

[読みたい論文] 金属触媒を使うことなく実質ヒドロホルミル化します
環状アセタールの水素をぶっこぬきます
Chem. Lett. 2019, 48 (7), 715−717.

金属触媒を使うことなくアルデヒドを脱カルボニル化させます
アタマと反応剤は使いよう
Chem. Eur. J. 2019, 25 (36), 8508−8512.

読みたい論文シリーズ − 2019年2Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します(2019年4〜6月)。

読みたい論文シリーズ− 2019年4Q
読みたいけと読んでいない論文を、構造式を描きながら紹介します(2019年10〜12月)。


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